花婿候補は完璧主義の理系御曹司!? 〜彼の独占欲には抗えません

最初はついばむようにキスをして、彼女が慣れてくると舌を絡ませ合いながら腰を動かす。
ようやくひとつになると、しばらくそのまま抱き合った。
「蓮ってあったかい」
少し涙ぐみながらそんな感想を口にする彼女の髪を優しく撫でながら微笑んだ。
「花音も湯たんぽみたいにあったかいよ。痛くない？」
「ちょっと慣れてきました。蓮が初めての人でよかった。少し前までは処女で一生終えるかもって思ってた。心を許せる相手が見つからなくて」
「それじゃあ、俺と一緒の未来を考えてみる気になった？」
ここで彼女が保留にしている答えを求める。
「この状態でそれ聞きます？」
ちょっと呆れ顔の彼女を見ているのが楽しい。
「今なら逃げられないと思って」
まだ互いに繋がったまま。
フフッと彼女と笑い合う。
「じゃあ、逃さないでください」
ギュッと抱きついてくる彼女を抱きしめ返した。
「もちろん」
花音に約束して、彼女に口づける。