花婿候補は完璧主義の理系御曹司!? 〜彼の独占欲には抗えません
10,油断大敵
「おはようございます」
次の週会社に行くと、部長室から玲子さんが出てきた。
「玲子さん、おはようございます。朝から一之瀬さんと打ち合わせだったんですか?」
「まあ、そんなとこ。それより、今日はなんだか花音ちゃんキラキラしてるわね。なにかいいことあった?」
私をひと目見るなりそんな質問をされたので、ビックリした。
玲子さん、鋭すぎる。
「週末ちょっと遠出してグランピングしたんです。もうすごく楽しかったあ」
蓮と週末を思い出しながら、にっこり笑って報告する。
「それはよかったわね。で、誰と行ったの?」
玲子さんが目をキラリと光らせて聞いてきたが、咄嗟に言葉を濁した。
「あのですね、え〜、うちの研究員さんです」
蓮の名前は出せなかった。
付き合い出したばかりで、そのことを他の人に伝えていいかまだ話し合っていないし、彼は一二三の社長。
あまり人にペラペラ喋るのはいくら相手が玲子さんでも憚られる。
次の週会社に行くと、部長室から玲子さんが出てきた。
「玲子さん、おはようございます。朝から一之瀬さんと打ち合わせだったんですか?」
「まあ、そんなとこ。それより、今日はなんだか花音ちゃんキラキラしてるわね。なにかいいことあった?」
私をひと目見るなりそんな質問をされたので、ビックリした。
玲子さん、鋭すぎる。
「週末ちょっと遠出してグランピングしたんです。もうすごく楽しかったあ」
蓮と週末を思い出しながら、にっこり笑って報告する。
「それはよかったわね。で、誰と行ったの?」
玲子さんが目をキラリと光らせて聞いてきたが、咄嗟に言葉を濁した。
「あのですね、え〜、うちの研究員さんです」
蓮の名前は出せなかった。
付き合い出したばかりで、そのことを他の人に伝えていいかまだ話し合っていないし、彼は一二三の社長。
あまり人にペラペラ喋るのはいくら相手が玲子さんでも憚られる。