花婿候補は完璧主義の理系御曹司!? 〜彼の独占欲には抗えません
「ふーん、まあいいわ。花音ちゃんが幸せなら深く追及しないであげる。じゃあ、またね」
玲子さんはフッと笑うと、手をひらひらと振って去っていく。
しつこく聞かれずホッと胸を撫で下ろしたら、今度は部長室から一之瀬さんが出てきた。
「あっ、一之瀬さん、おはようございます。今日は早いですね」
私が挨拶すると、彼は曖昧に笑って返す。
「まあ、いろいろと忙しくてね。週末は蓮と一緒だったよね?なんか花音ちゃん雰囲気変わった。益々キレイになったね」
蓮と一緒だったって知ってるんだ。
一之瀬さんとは週末も連絡取り合っていたようだし、知っていてもおかしくはない。
それに、彼はいろいろ私の事情を知っているから、蓮も知っててもらった方がいいと思ったのかも。
今朝社用車で本社に行く蓮に研究所まで送ってもらったのだけど、『直也にも伝えてあるけど、ラドクリフの件があるから、なるべくひとりで行動しないように』と言われた。
玲子さんはフッと笑うと、手をひらひらと振って去っていく。
しつこく聞かれずホッと胸を撫で下ろしたら、今度は部長室から一之瀬さんが出てきた。
「あっ、一之瀬さん、おはようございます。今日は早いですね」
私が挨拶すると、彼は曖昧に笑って返す。
「まあ、いろいろと忙しくてね。週末は蓮と一緒だったよね?なんか花音ちゃん雰囲気変わった。益々キレイになったね」
蓮と一緒だったって知ってるんだ。
一之瀬さんとは週末も連絡取り合っていたようだし、知っていてもおかしくはない。
それに、彼はいろいろ私の事情を知っているから、蓮も知っててもらった方がいいと思ったのかも。
今朝社用車で本社に行く蓮に研究所まで送ってもらったのだけど、『直也にも伝えてあるけど、ラドクリフの件があるから、なるべくひとりで行動しないように』と言われた。