ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!~10回殺され追放されたので、今世は自由気ままな人生を満喫してもいいですよね?~
シアが、エドと楽しく食事をしていた頃。
シアを追い出したセアルド王国は、大問題が発生していた。
「殿下、魔物の数が増える一方です!」
「瘴気の発生も、抑えることができません!」
次から次にやってくる部下達の報告に、ジュスランは頭を抱え込みたくなった。
どうして、魔物の数がこう次から次へと増えてくるのだ。
「聖女は? 聖女は、なにをしている?」
まったく使えないのは、自分のことを真の聖女と言い放ったあのジェルトルーデである。毎日神殿に赴き、祈りを捧げているらしいが、結界は弱まる一方。
瘴気の浄化ができる聖人聖女はそれなりにたくさんいるが、結界を維持できるレベルとなるとさほど多くない。
みすぼらしい姿ではあったけれど、姉の方がまだましだった――と思う。苛立たしいこと、この上ない。
(まさか、ジェルトルーデの力が、アレに劣っているのか?)
不意にその事実に気付いて愕然とする。
ヴィニーシアが去って以来、魔物の数は増え続けている。
シアを追い出したセアルド王国は、大問題が発生していた。
「殿下、魔物の数が増える一方です!」
「瘴気の発生も、抑えることができません!」
次から次にやってくる部下達の報告に、ジュスランは頭を抱え込みたくなった。
どうして、魔物の数がこう次から次へと増えてくるのだ。
「聖女は? 聖女は、なにをしている?」
まったく使えないのは、自分のことを真の聖女と言い放ったあのジェルトルーデである。毎日神殿に赴き、祈りを捧げているらしいが、結界は弱まる一方。
瘴気の浄化ができる聖人聖女はそれなりにたくさんいるが、結界を維持できるレベルとなるとさほど多くない。
みすぼらしい姿ではあったけれど、姉の方がまだましだった――と思う。苛立たしいこと、この上ない。
(まさか、ジェルトルーデの力が、アレに劣っているのか?)
不意にその事実に気付いて愕然とする。
ヴィニーシアが去って以来、魔物の数は増え続けている。