ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!~10回殺され追放されたので、今世は自由気ままな人生を満喫してもいいですよね?~
どうして今回の人生に限って、家族によって与えられる死から逃れることができたのかわからないけれど。でも、今のところ逃れられているのだから、できる限りは逃げ延びたいと願ってしまう。
(それって――間違っているのかな?)
心の中で問いかけてみる。けれど、答えなんてシア自身にもわからなかった。
「シアが、放っておきたいって言うならそれでいいと思うんだよ」
「別に、放っておきたいわけじゃないんだけど」
マルの言葉には、苦笑で返す。
かけられている呪いの魔力から判断すると、エヴァンドロを呪っている人と同じ人が呪っているのだろう。
「……陛下に呪いをかけている人がいるってなると、王宮に暮らしているか、王宮に毎日のように出入りする人ってことになるじゃない?」
「そうだねぇ」
「怖いんだと思う、私。他の国の政に首を突っ込むことになるから――根源から祓う必要があるってわかってるから、こっそりあちこち見て回ってるんだけど、同じ魔力を持つ人はいないのよねぇ」
もし、エヴァンドロがシアに頼んできたら――どうするだろう。
呪いの根源を探るだろうか。いや、断るだろうか。
(それって――間違っているのかな?)
心の中で問いかけてみる。けれど、答えなんてシア自身にもわからなかった。
「シアが、放っておきたいって言うならそれでいいと思うんだよ」
「別に、放っておきたいわけじゃないんだけど」
マルの言葉には、苦笑で返す。
かけられている呪いの魔力から判断すると、エヴァンドロを呪っている人と同じ人が呪っているのだろう。
「……陛下に呪いをかけている人がいるってなると、王宮に暮らしているか、王宮に毎日のように出入りする人ってことになるじゃない?」
「そうだねぇ」
「怖いんだと思う、私。他の国の政に首を突っ込むことになるから――根源から祓う必要があるってわかってるから、こっそりあちこち見て回ってるんだけど、同じ魔力を持つ人はいないのよねぇ」
もし、エヴァンドロがシアに頼んできたら――どうするだろう。
呪いの根源を探るだろうか。いや、断るだろうか。