ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!~10回殺され追放されたので、今世は自由気ままな人生を満喫してもいいですよね?~
 呪われた王が相手で、ガラティア王国が小国だったとしても、王妃という地位には間違いがない。
 未来の王妃であるジェルトルーデと同じ王妃になるなんてあり得ないのだ。

(聖女の祠で、地味に暮らしているのがお似合いよね)

 聖女の責務はヴィニーシアに押し付け、華やかな王族としての立場はジェルトルーデの者。これでいいと、ジェルトルーデはほくそ笑む。
自分が、どれほど醜い表情をしているのかなんて、彼女が気付くはずもなかった。
< 212 / 286 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop