ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!~10回殺され追放されたので、今世は自由気ままな人生を満喫してもいいですよね?~
第七章 望まなかった再会
(なんだか、嫌な予感がする……)
離宮での生活がとても快適なだけに、どうしてそう思うのかシアにもわからない。けれど、ここ数日、胸のあたりがもやもやとするのだ。
(私を専属にしたいって話も落ち着いたし、気にするようなことはないはずなんだけど)
あの大襲撃があった直後、シアをお抱えのポーション職人にしたいという貴族が急増した。優秀なポーション職人を抱えていれば、家の繁栄に役立つからだ。
だが、それらのお誘いはきっぱりとお断りしているし、国王からもなにか言ってくれたようだ。何日かのうちにそれらのお誘いは落ち着いた。
「ねえ、なんでこんな嫌な予感がするんだと思う?」
「天気が悪いからじゃない?」
マルに声をかけてみるけれど、彼は彼で忙しいようだ。
シアにはかまうことなく、パタパタと室内を飛び回っている。
たしかに、今日は天気がよくないけれど。
シアは、窓から庭園の方に目をやった。今日は、朝から雨が降り続いていて、庭園の植物はすっかり濡れていた。
垂れ下がった葉を、しきりに雨粒が叩いている。こんな天気だから、嫌な気持ちになるのだろうか。
離宮での生活がとても快適なだけに、どうしてそう思うのかシアにもわからない。けれど、ここ数日、胸のあたりがもやもやとするのだ。
(私を専属にしたいって話も落ち着いたし、気にするようなことはないはずなんだけど)
あの大襲撃があった直後、シアをお抱えのポーション職人にしたいという貴族が急増した。優秀なポーション職人を抱えていれば、家の繁栄に役立つからだ。
だが、それらのお誘いはきっぱりとお断りしているし、国王からもなにか言ってくれたようだ。何日かのうちにそれらのお誘いは落ち着いた。
「ねえ、なんでこんな嫌な予感がするんだと思う?」
「天気が悪いからじゃない?」
マルに声をかけてみるけれど、彼は彼で忙しいようだ。
シアにはかまうことなく、パタパタと室内を飛び回っている。
たしかに、今日は天気がよくないけれど。
シアは、窓から庭園の方に目をやった。今日は、朝から雨が降り続いていて、庭園の植物はすっかり濡れていた。
垂れ下がった葉を、しきりに雨粒が叩いている。こんな天気だから、嫌な気持ちになるのだろうか。