ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!~10回殺され追放されたので、今世は自由気ままな人生を満喫してもいいですよね?~
マルのことを知られたくないので、使用人は必要ない。そもそも、シアとマルだけで、この離宮の管理は間に合っているのだ。
(でも、どう説明しよう……?)
たしかに、シアひとりでこの離宮を管理するのは大変だ。でも、他の人には入ってほしくないのだ。
「ちょっとー、それ困るんですけどぉぉぉ?」
不意に声がして、エヴァンドロがきょろきょろとする。
(ちょ、なにやってるのよっ!)
シアは、心の中で突っ込んだ。ぴょんと飛び出してきたマルは、シアの肩の上でふんぞり返った。
「この離宮は、僕が管理しているんだからね? 余計なことをされると困るんだけど」
「き、君は……?」
マルの存在を目の当たりにしたエヴァンドロは、いくぶん困惑している様子であった。
いや、エドと呼ぶべきだろうか。シアが今まで仲良くしてもらったのはエヴァンドロではなくエドだから。
「僕は、家妖精のマル。シアの面倒は、僕が見ることになってるんで、余計なことはしないでもらえますかね?」
「家妖精……」
家妖精とは、家に住み着き、その家を繁栄に導く存在。そんな言い伝えの存在を、エヴァンドロは信じるだろうか。
(でも、どう説明しよう……?)
たしかに、シアひとりでこの離宮を管理するのは大変だ。でも、他の人には入ってほしくないのだ。
「ちょっとー、それ困るんですけどぉぉぉ?」
不意に声がして、エヴァンドロがきょろきょろとする。
(ちょ、なにやってるのよっ!)
シアは、心の中で突っ込んだ。ぴょんと飛び出してきたマルは、シアの肩の上でふんぞり返った。
「この離宮は、僕が管理しているんだからね? 余計なことをされると困るんだけど」
「き、君は……?」
マルの存在を目の当たりにしたエヴァンドロは、いくぶん困惑している様子であった。
いや、エドと呼ぶべきだろうか。シアが今まで仲良くしてもらったのはエヴァンドロではなくエドだから。
「僕は、家妖精のマル。シアの面倒は、僕が見ることになってるんで、余計なことはしないでもらえますかね?」
「家妖精……」
家妖精とは、家に住み着き、その家を繁栄に導く存在。そんな言い伝えの存在を、エヴァンドロは信じるだろうか。