ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!~10回殺され追放されたので、今世は自由気ままな人生を満喫してもいいですよね?~
アキ――ヨアキムは、眉を上げてシアを見た。そうか、よく考えてみればそれもそうか。エドをひとりでふらふらさせるはずもない。
「なにか問題でも?」
「いえ、ありません」
やっぱり、ヨアキムには嫌われているらしい。あの離宮をただで借りているのが問題だろうか。でも、菜園を一から作るのは面倒で――と、今はそれどころではなかった。
「で、許可をいただけるなら呪いを解いちゃおうと思うんですよ。さっき、助けてくれたからお礼です。陛下に呪いをかけていた人がわかった方が嬉しいでしょう?」
もし、エドが来てくれなかったら、あのまま元の両親に連れ戻されるところだった。エドが三人を追い払ってくれて、本当によかった。
「解いちゃっていいですか? そうしたら、呪いを解いている人のところに呪いが返されて、体調を崩すことになります」
「いえ、シア嬢。少々お待ちいただけますか? こちらとしても、準備の時間が必要です」
ヨアキムの言葉に、シアはうなずいた。
「では、準備ができたらお声がけください。その他にも、私の力が必要になることがあれば、いつでも」
「なにか問題でも?」
「いえ、ありません」
やっぱり、ヨアキムには嫌われているらしい。あの離宮をただで借りているのが問題だろうか。でも、菜園を一から作るのは面倒で――と、今はそれどころではなかった。
「で、許可をいただけるなら呪いを解いちゃおうと思うんですよ。さっき、助けてくれたからお礼です。陛下に呪いをかけていた人がわかった方が嬉しいでしょう?」
もし、エドが来てくれなかったら、あのまま元の両親に連れ戻されるところだった。エドが三人を追い払ってくれて、本当によかった。
「解いちゃっていいですか? そうしたら、呪いを解いている人のところに呪いが返されて、体調を崩すことになります」
「いえ、シア嬢。少々お待ちいただけますか? こちらとしても、準備の時間が必要です」
ヨアキムの言葉に、シアはうなずいた。
「では、準備ができたらお声がけください。その他にも、私の力が必要になることがあれば、いつでも」