ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!~10回殺され追放されたので、今世は自由気ままな人生を満喫してもいいですよね?~
毎朝祈りを捧げていた女神の像。その像の姿によく似た女性が立っていた。
「ヴィニーシア、私の娘」
「レウマリア様――!」
思わず、その場に膝をつき、頭を垂れる。そこに立っていたのは、創世の女神であった。邪神を封じるために、共に眠りについているはずなのに。
でも、時間がかかったとはいったいどういうことだろう?
「何度もの生を繰り返した娘。本当にごめんなさい――あなたの苦しみ、私は全部知っていました」
「……いいえ、女神様。今が幸せですからそれで十分です――って、もしかして、今の幸せ、壊れてしまいます?」
もしかしたら、十一回目の死がすぐそこに迫っているのだろうか。今までの人生があまりにもアレ――詳細に思い出すのはやめておいた――だったものだから、この幸せもまたすぐに壊れてしまうような不安に見舞われた。
思わず顔を上げてたずねたら、女神は苦笑らしきものを浮かべた。
人間にたとえるなら、年の頃は、二十代前半だろうか。美しい金髪を結わずにそのまま流し、頭にはチェーンティアラをつけている。身に着けているのは白い簡素なドレス。けれど、彼女の姿は、とても美しかった。
「ヴィニーシア、私の娘」
「レウマリア様――!」
思わず、その場に膝をつき、頭を垂れる。そこに立っていたのは、創世の女神であった。邪神を封じるために、共に眠りについているはずなのに。
でも、時間がかかったとはいったいどういうことだろう?
「何度もの生を繰り返した娘。本当にごめんなさい――あなたの苦しみ、私は全部知っていました」
「……いいえ、女神様。今が幸せですからそれで十分です――って、もしかして、今の幸せ、壊れてしまいます?」
もしかしたら、十一回目の死がすぐそこに迫っているのだろうか。今までの人生があまりにもアレ――詳細に思い出すのはやめておいた――だったものだから、この幸せもまたすぐに壊れてしまうような不安に見舞われた。
思わず顔を上げてたずねたら、女神は苦笑らしきものを浮かべた。
人間にたとえるなら、年の頃は、二十代前半だろうか。美しい金髪を結わずにそのまま流し、頭にはチェーンティアラをつけている。身に着けているのは白い簡素なドレス。けれど、彼女の姿は、とても美しかった。