ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!~10回殺され追放されたので、今世は自由気ままな人生を満喫してもいいですよね?~
せっかくシアに居場所をくれた人だ。魔物退治に出かけた先で怪我をするようでは困る。ついでだから、隣にいるヨアキムにも。
「……今日は、どのポーションにします?」
「いや、ちょっと話を。この間教えてもらった件で」
「ここで、ですか?」
一瞬考え、呪いの元凶のことかと思いつく。だが、そのことをここで話すのは、あまりよろしくないのではないだろうか。
「ドアのプレートは閉店にしておきました」
と、涼しい顔でヨアキムが言う。勝手に閉店にするってどうなのだ。王宮で会話するより、ここの方が他の人の目を気にしなくてすむだろうけれど。
(さっさと話を済ませてもらおう)
ポーション屋はここだけではないから、閉店にしたままだと冒険者達は他の店に行ってしまう。
「体調を崩した者は、三名いた」
意外に多い。ひとりに絞ることができると思っていたのに。
「そのうちひとりは王太后だ」
カウンターの上に身を乗り出したエドは、シアの耳元でひそひそとささやいた。
「嘘でしょう?」
「残念ながら嘘じゃない」
「……今日は、どのポーションにします?」
「いや、ちょっと話を。この間教えてもらった件で」
「ここで、ですか?」
一瞬考え、呪いの元凶のことかと思いつく。だが、そのことをここで話すのは、あまりよろしくないのではないだろうか。
「ドアのプレートは閉店にしておきました」
と、涼しい顔でヨアキムが言う。勝手に閉店にするってどうなのだ。王宮で会話するより、ここの方が他の人の目を気にしなくてすむだろうけれど。
(さっさと話を済ませてもらおう)
ポーション屋はここだけではないから、閉店にしたままだと冒険者達は他の店に行ってしまう。
「体調を崩した者は、三名いた」
意外に多い。ひとりに絞ることができると思っていたのに。
「そのうちひとりは王太后だ」
カウンターの上に身を乗り出したエドは、シアの耳元でひそひそとささやいた。
「嘘でしょう?」
「残念ながら嘘じゃない」