ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!~10回殺され追放されたので、今世は自由気ままな人生を満喫してもいいですよね?~
「だがな、魔物の発生に、不自然なところがあるんだ」
「不自然なところ――ですか?」
ああ、とエドは険しい顔を崩さない。側にいたヨアキムが口を挟む。
「リスヴェンに魔物が集結したたことがあったでしょう。あの時によく似た発生のしかたをしているようなんです」
魔物の発生が、再び人為的に行われたというのか。
大量の魔力を必要とするから、難しいはずなのに。
「行きましょう。とにかく行くしかありません」
「ああ――そうだな。まあいい。とにかく、国境に向かう――シア、頼めるか」
「任せてください」
大丈夫。シアは胸を押さえた。
もしかしたら、またジュスランと対面することになるかもしれないけれど、大丈夫。
「持っていくものは?」
「ありません。道具がなくても、私の仕事はできますからね」
身ひとつというには大げさにしても、シアが持ったのはポーションの入っている籠だけ。
エドも、ヨアキムもこのまま国境に向かうようだ。
王宮に駆けつけると、そこには何頭かのグリフォンが集められていた。集合した冒険者達は、能力に応じて振り分けられているようだ。
「不自然なところ――ですか?」
ああ、とエドは険しい顔を崩さない。側にいたヨアキムが口を挟む。
「リスヴェンに魔物が集結したたことがあったでしょう。あの時によく似た発生のしかたをしているようなんです」
魔物の発生が、再び人為的に行われたというのか。
大量の魔力を必要とするから、難しいはずなのに。
「行きましょう。とにかく行くしかありません」
「ああ――そうだな。まあいい。とにかく、国境に向かう――シア、頼めるか」
「任せてください」
大丈夫。シアは胸を押さえた。
もしかしたら、またジュスランと対面することになるかもしれないけれど、大丈夫。
「持っていくものは?」
「ありません。道具がなくても、私の仕事はできますからね」
身ひとつというには大げさにしても、シアが持ったのはポーションの入っている籠だけ。
エドも、ヨアキムもこのまま国境に向かうようだ。
王宮に駆けつけると、そこには何頭かのグリフォンが集められていた。集合した冒険者達は、能力に応じて振り分けられているようだ。