ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!~10回殺され追放されたので、今世は自由気ままな人生を満喫してもいいですよね?~
今まで瘴気の浄化に行かされた時には、王宮で働く騎士がシアと一緒に乗っていた。
よく考えたら、婚約者であるジュスランと別のグリフォンってあまりよろしくなかったのではないだろうか――今さらだけど。
「エドさん、時間短縮しましょう。グリフォン達に支援魔術をかけます」
「――いけるか?」
「いけますよ、そのぐらい余裕、ですっ!」
半日を少しでも縮められるのなら、その方がいいに決まっている。シアは、グリフォン達が飛び上がるのを待って、支援魔術をかけた。
体力が向上し、長時間高速での飛行が可能になる。早く国境について、周囲の人達に被害が及ばない様にしたい。
いつにないスピードで、グリフォン達は空を駆ける。
「どうして、こんなことになったんだろうな」
シアが落ちないように支えてくれているエドが、思わずと言った様子でつぶやいた。
「……わかりません――でも」
身体に回されているエドの手に、そっと自分の手を重ねてみた。
「エドさんのせいじゃ、ないですよ」
「――そうだな」
後ろから聞こえたのは、ため息だろうか。けれど、すぐに思い返したように明るいエドの声が聞こえてくる。
よく考えたら、婚約者であるジュスランと別のグリフォンってあまりよろしくなかったのではないだろうか――今さらだけど。
「エドさん、時間短縮しましょう。グリフォン達に支援魔術をかけます」
「――いけるか?」
「いけますよ、そのぐらい余裕、ですっ!」
半日を少しでも縮められるのなら、その方がいいに決まっている。シアは、グリフォン達が飛び上がるのを待って、支援魔術をかけた。
体力が向上し、長時間高速での飛行が可能になる。早く国境について、周囲の人達に被害が及ばない様にしたい。
いつにないスピードで、グリフォン達は空を駆ける。
「どうして、こんなことになったんだろうな」
シアが落ちないように支えてくれているエドが、思わずと言った様子でつぶやいた。
「……わかりません――でも」
身体に回されているエドの手に、そっと自分の手を重ねてみた。
「エドさんのせいじゃ、ないですよ」
「――そうだな」
後ろから聞こえたのは、ため息だろうか。けれど、すぐに思い返したように明るいエドの声が聞こえてくる。