ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!~10回殺され追放されたので、今世は自由気ままな人生を満喫してもいいですよね?~
さすがにエド本人を行かせるのはまずいと思ったらしい。ヨアキムがエドの前に出たけれど、エドの同意は得られなかった。
「ヨアキムには、ここで魔術師達の取りまとめを頼む。いつ、攻撃したらいいかお前ならわかるだろう?」
「――それはそうですが」
ヨアキムは、不満げに唇を引き結んだ。
「いえ、私ひとりで――いえ、マルとふたりで」
と慌てて口を挟んだけれど、エドはそれでは気に入らなかったらしい。
「グリフォンの操縦、できるのか?」
「それは無理ですけど――マルがいるし」
マルなら、グリフォンの操縦くらいできると思う。毎回マルに丸投げなのはひどいと我ながら思うが、マルは万能だからしかたない。
「そりゃ、できないとは言わないけどさー、グリフォンとそれに乗ってる人を守る方が楽なんだけど」
操縦と防御、両方任されるのは困るらしい。エドが勝ち誇った表情になった。
「ほらな」
そんなことを言われても! だが、シアの言葉が聞き入れられるはずもなかった。
エドがグリフォンを呼ぶと、一頭のグリフォンがこちらに近づいてくる。
「……マル、いざとなったらエドさんの方をお願いね」
「ヨアキムには、ここで魔術師達の取りまとめを頼む。いつ、攻撃したらいいかお前ならわかるだろう?」
「――それはそうですが」
ヨアキムは、不満げに唇を引き結んだ。
「いえ、私ひとりで――いえ、マルとふたりで」
と慌てて口を挟んだけれど、エドはそれでは気に入らなかったらしい。
「グリフォンの操縦、できるのか?」
「それは無理ですけど――マルがいるし」
マルなら、グリフォンの操縦くらいできると思う。毎回マルに丸投げなのはひどいと我ながら思うが、マルは万能だからしかたない。
「そりゃ、できないとは言わないけどさー、グリフォンとそれに乗ってる人を守る方が楽なんだけど」
操縦と防御、両方任されるのは困るらしい。エドが勝ち誇った表情になった。
「ほらな」
そんなことを言われても! だが、シアの言葉が聞き入れられるはずもなかった。
エドがグリフォンを呼ぶと、一頭のグリフォンがこちらに近づいてくる。
「……マル、いざとなったらエドさんの方をお願いね」