ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!~10回殺され追放されたので、今世は自由気ままな人生を満喫してもいいですよね?~
それを破壊するなり、ジュスランから離すなりすれば、魔力を瘴気に変換できなくなるはずだ。
(……難しい賭けではあるんだけど)
そう思いながらも、エドに説明する。
「ジュスラン殿下の首にかかっている飾り物だけ切り離すことができれば、なんとかなるかもしれません」
事の成否は、エドの腕にかかっている。今まで見てきた限りでは、彼の腕は超一流。でも、この状況で彼にそれを頼むのもどうなのだろう。
「わかった。やってみよう」
「いいんですか?」
あまりにもあっさりと受け入れたので、逆にシアの方が混乱した。提案したのはシアだけれど、本当にやるつもりなのだろうか。別の人に頼んでもかまわないのだが。
「あそこにいる中なら、俺が一番腕が立つ――人間も切っていいというのであれば他にも適任者はいるんだろうが」
「それはちょっと」
いくらジュスランといえど、勝手に斬られては困る。
「なら、俺が適任だ」
どうしてだろう。シアの背中には目などついていないのに、後ろにいるエドが自信満々に笑った気がした。
「瘴気の始末は任せていいか?」
「――はいっ!」
(……難しい賭けではあるんだけど)
そう思いながらも、エドに説明する。
「ジュスラン殿下の首にかかっている飾り物だけ切り離すことができれば、なんとかなるかもしれません」
事の成否は、エドの腕にかかっている。今まで見てきた限りでは、彼の腕は超一流。でも、この状況で彼にそれを頼むのもどうなのだろう。
「わかった。やってみよう」
「いいんですか?」
あまりにもあっさりと受け入れたので、逆にシアの方が混乱した。提案したのはシアだけれど、本当にやるつもりなのだろうか。別の人に頼んでもかまわないのだが。
「あそこにいる中なら、俺が一番腕が立つ――人間も切っていいというのであれば他にも適任者はいるんだろうが」
「それはちょっと」
いくらジュスランといえど、勝手に斬られては困る。
「なら、俺が適任だ」
どうしてだろう。シアの背中には目などついていないのに、後ろにいるエドが自信満々に笑った気がした。
「瘴気の始末は任せていいか?」
「――はいっ!」