ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!~10回殺され追放されたので、今世は自由気ままな人生を満喫してもいいですよね?~
魔女の血を引く者は、迫害されていた過去がある。皆、自分の出自を隠し、ひっそりと生きているのだそうだ。
もし、アンセルムが即位したならば、この国に魔女の血を引く者を招き入れる計画だったらしい。
「今残っている者の中で、私が一番力が強かったのに――」
最初は、エドを呪い殺そうとし。
それに失敗したら、リスヴェンを魔物に襲撃された。シアがいなかったら、あの魔物の襲撃でエドもヨアキムも命を落としていたかもしれない。
――けれど。
すべてを失敗させたのは、シアだ。まさか、こんな壮大な計画が裏では進行していたと知らず、目の前に降りかかってきた災難を祓っていただけだけれど。
「お前が! お前が来なければ!」
シアに掴みかかろうとするイリアを、エドは手で止める。簡単に腕一本で、イリアは身を横たえていたソファに縫い留められた。
「俺を殺そうとしただけじゃない。シアにまで攻撃をしかけると?」
そうイリアにささやきかけるエドの声は低い。もがこうとしていたイリアが動きを止めたのは、エドの次の言葉だった。
「アンセルムがどうなってもいいというのか?」
もし、アンセルムが即位したならば、この国に魔女の血を引く者を招き入れる計画だったらしい。
「今残っている者の中で、私が一番力が強かったのに――」
最初は、エドを呪い殺そうとし。
それに失敗したら、リスヴェンを魔物に襲撃された。シアがいなかったら、あの魔物の襲撃でエドもヨアキムも命を落としていたかもしれない。
――けれど。
すべてを失敗させたのは、シアだ。まさか、こんな壮大な計画が裏では進行していたと知らず、目の前に降りかかってきた災難を祓っていただけだけれど。
「お前が! お前が来なければ!」
シアに掴みかかろうとするイリアを、エドは手で止める。簡単に腕一本で、イリアは身を横たえていたソファに縫い留められた。
「俺を殺そうとしただけじゃない。シアにまで攻撃をしかけると?」
そうイリアにささやきかけるエドの声は低い。もがこうとしていたイリアが動きを止めたのは、エドの次の言葉だった。
「アンセルムがどうなってもいいというのか?」