ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!~10回殺され追放されたので、今世は自由気ままな人生を満喫してもいいですよね?~
シアを見た瞬間、セアルド国王は膝をついて頭を下げてきた。いきなりそんなことをされても困る。
「あの、それよりジュスラン殿下を連れて帰ってもらえます? 回復まではしばらくかかると思うんですけど」
魔力を大量に吸い上げられたジュスランは、身動きすることもままならない。なにをするにしても、人の手を借りなければいけない状況だ。
「ジュスランのしでかしたことについては、私からも謝罪する。だから、どうか、戻ってきてくれ!」
シアが追放された時、地方に視察に行っていたセアルド国王は、シアの追放と婚約破棄についてはまったく知らなかった。
エドのところに送られたことを知り、シアに悪いことをしたが、合わせる顔はないと話をしていたそうだ。
シアの生活費は、エドが出しているのかと思ったが、セアルド国王から人生三回くらい遊んで暮らせるほどの額が贈られていたらしい。王家の私財である。
シアがいなくなって以降、セアルド王国では瘴気や、魔物の出現が急増しているそうだ。
その理由も、シアには心当たりがないわけではないけれど――。
「そなたを苛めたやつらは追い払った! どうか、頼む!」
「あの、それよりジュスラン殿下を連れて帰ってもらえます? 回復まではしばらくかかると思うんですけど」
魔力を大量に吸い上げられたジュスランは、身動きすることもままならない。なにをするにしても、人の手を借りなければいけない状況だ。
「ジュスランのしでかしたことについては、私からも謝罪する。だから、どうか、戻ってきてくれ!」
シアが追放された時、地方に視察に行っていたセアルド国王は、シアの追放と婚約破棄についてはまったく知らなかった。
エドのところに送られたことを知り、シアに悪いことをしたが、合わせる顔はないと話をしていたそうだ。
シアの生活費は、エドが出しているのかと思ったが、セアルド国王から人生三回くらい遊んで暮らせるほどの額が贈られていたらしい。王家の私財である。
シアがいなくなって以降、セアルド王国では瘴気や、魔物の出現が急増しているそうだ。
その理由も、シアには心当たりがないわけではないけれど――。
「そなたを苛めたやつらは追い払った! どうか、頼む!」