ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!~10回殺され追放されたので、今世は自由気ままな人生を満喫してもいいですよね?~
ここに来るまでの道中、ポーションを売らなかったのは、神殿に知られたら面倒なことになるのではないかと思ったからである。
「そうだ、ポーション作ってポーション屋に持っていったらいいんだよ」
「そうしましょうか。私にできることでお金になりそうなのってポーション売ることくらいだしね」
祠を出る時、なにかの役に立つのではないかと思って空の瓶も一緒に持って来た。
正確には、マルがどこかにしまってくれた。家妖精の能力には、収納も含まれているらしい。
まさか、ここに来てもポーションを作ることになるとは思っていなかったけれど、たいした手間ではないし、かまわないだろう。
他に瘴気を祓ったり、呪いを解いたりすることもできるけれど、それをやると神殿に目をつけられると思う。
「瓶を洗って、水を入れて」
マルとふたり、せっせと瓶を水で満たしていく。その瓶をずらりと目の前に並べるとシアは両手を広げた。
「えーい」
とたん、キラキラとした光が、瓶に降り注いでいく。
これが、シアの聖女としての能力のひとつだ。あっという間に瓶の中の水が傷を治すポーションへと変化した。
「そうだ、ポーション作ってポーション屋に持っていったらいいんだよ」
「そうしましょうか。私にできることでお金になりそうなのってポーション売ることくらいだしね」
祠を出る時、なにかの役に立つのではないかと思って空の瓶も一緒に持って来た。
正確には、マルがどこかにしまってくれた。家妖精の能力には、収納も含まれているらしい。
まさか、ここに来てもポーションを作ることになるとは思っていなかったけれど、たいした手間ではないし、かまわないだろう。
他に瘴気を祓ったり、呪いを解いたりすることもできるけれど、それをやると神殿に目をつけられると思う。
「瓶を洗って、水を入れて」
マルとふたり、せっせと瓶を水で満たしていく。その瓶をずらりと目の前に並べるとシアは両手を広げた。
「えーい」
とたん、キラキラとした光が、瓶に降り注いでいく。
これが、シアの聖女としての能力のひとつだ。あっという間に瓶の中の水が傷を治すポーションへと変化した。