ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!~10回殺され追放されたので、今世は自由気ままな人生を満喫してもいいですよね?~
とりあえず、聖女としてのマナーを守ったお辞儀をひとつして、この場を去ることにする。
シアが離宮に戻った時には、エヴァンドロの命令なのかすでに大量の食材や生活必需品が届いていた。
厨房に並べられた食材に、シアは目を丸くする。
「ずいぶん、いいお肉だわねぇ……」
「これだけいい食材だと、腕が鳴るね! あとは僕に任せて!」
「ありがとう!」
今日はリスヴェンの街中をあちこち回ったからくたびれた。夕食の支度はマルにお願いすることにして、今日のところはゆっくりと休もう。
* * *
一礼したヴィニーシアが出ていくのを見送って、エヴァンドロ――エド――はため息をついた。どうも、彼女といると調子がくるう。
生活の面倒は見させてほしいと言ったら、拒まれた。
人に甘えるのをよしとしないタイプらしい。たぶんそれは、彼女の生い立ちと深いつながりがあるのだろう。
瘴気が発生したら、浄化の手伝いはしてくれるという。たしかにそれはありがたかった。呪われた聖女と言われているが、必要最低限のことはできるらしい。
(なにをやってるんだ、俺は)
シアが離宮に戻った時には、エヴァンドロの命令なのかすでに大量の食材や生活必需品が届いていた。
厨房に並べられた食材に、シアは目を丸くする。
「ずいぶん、いいお肉だわねぇ……」
「これだけいい食材だと、腕が鳴るね! あとは僕に任せて!」
「ありがとう!」
今日はリスヴェンの街中をあちこち回ったからくたびれた。夕食の支度はマルにお願いすることにして、今日のところはゆっくりと休もう。
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一礼したヴィニーシアが出ていくのを見送って、エヴァンドロ――エド――はため息をついた。どうも、彼女といると調子がくるう。
生活の面倒は見させてほしいと言ったら、拒まれた。
人に甘えるのをよしとしないタイプらしい。たぶんそれは、彼女の生い立ちと深いつながりがあるのだろう。
瘴気が発生したら、浄化の手伝いはしてくれるという。たしかにそれはありがたかった。呪われた聖女と言われているが、必要最低限のことはできるらしい。
(なにをやってるんだ、俺は)