ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!~10回殺され追放されたので、今世は自由気ままな人生を満喫してもいいですよね?~
国に送り返したら、自分は行き先がない。昨日ヴィニーシアはそう言っていた。
離宮にひとりで放り出して、問題ないのだろうかという気もする。衣食住、最低限のことはこちらで面倒を見るべきだろう。彼女も被害者なのだから。
「陛下、顔色がよくなりましたね」
「そうか?」
ヨアキムに言われて気付く。そう言えば、肩がすっきりと軽くなっている。
昨日は,久しぶりに夢を見ずにぐっすりと眠ったからかもしれない。先程までは肩が重かったのだが、それも薄れていた。
「――明日」
「明日、ですか?」
「ああ、明日、久しぶりに街に行こうと思う。朝起きた時の体調がよければ、だが」
そう口にすると、ヨアキムは明らかにほっとしたような表情になった。
(彼には、迷惑をかける)
エドが呪いを受けるようになったのは、即位してからのこと。寝ていても、起きていても、休まる時はない。
当然、以前より食欲も落ちていて、体力が失われているのもわかっている。
本当は、今からでも街に行って、自らの目で視察をしたいところだが、今日一日くらいはここにとどまっていた方がヨアキムも安心するだろう。
離宮にひとりで放り出して、問題ないのだろうかという気もする。衣食住、最低限のことはこちらで面倒を見るべきだろう。彼女も被害者なのだから。
「陛下、顔色がよくなりましたね」
「そうか?」
ヨアキムに言われて気付く。そう言えば、肩がすっきりと軽くなっている。
昨日は,久しぶりに夢を見ずにぐっすりと眠ったからかもしれない。先程までは肩が重かったのだが、それも薄れていた。
「――明日」
「明日、ですか?」
「ああ、明日、久しぶりに街に行こうと思う。朝起きた時の体調がよければ、だが」
そう口にすると、ヨアキムは明らかにほっとしたような表情になった。
(彼には、迷惑をかける)
エドが呪いを受けるようになったのは、即位してからのこと。寝ていても、起きていても、休まる時はない。
当然、以前より食欲も落ちていて、体力が失われているのもわかっている。
本当は、今からでも街に行って、自らの目で視察をしたいところだが、今日一日くらいはここにとどまっていた方がヨアキムも安心するだろう。