ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!~10回殺され追放されたので、今世は自由気ままな人生を満喫してもいいですよね?~
その時によってシアを殺したのは婚約者――いや、元婚約者だったり、家族だったり。時には家族に送り込まれた殺し屋に殺されたこともあった。
逃げたこともあったけれど、無駄な努力。いつだって、シアの人生は唐突にそして強制的に終了させられていた。
毎回シアの人生は、同じことの繰り返し。十二の時に、聖女としての力を得、セアルド王国を支える聖女としての任務を与えられてきた。十五の年、隣国ガラティア王国との戦が始まっても、シアの役目は変わることはなかった。
戦の状況を噂で聞きながらも、シアの生活は変わらなかった。祈り、瘴気を浄化し、ポーションを作る。ただ、それだけ。
だが、今回は今までとは違う。元家族の方からシアと縁切りしてくれた。
おまけにガラティア国王エヴァンドロとの縁談まで持ってきてくれたのだ。呪われた王だと言われているが、そんなの気にしていたら聖女なんて務まらない。
(お祈りしなくなったら、結界がどうなるかはちょっと心配だけど)
祠で祈りを捧げることにより、シアはこの国――セアルド王国――を魔物から守っていた。
逃げたこともあったけれど、無駄な努力。いつだって、シアの人生は唐突にそして強制的に終了させられていた。
毎回シアの人生は、同じことの繰り返し。十二の時に、聖女としての力を得、セアルド王国を支える聖女としての任務を与えられてきた。十五の年、隣国ガラティア王国との戦が始まっても、シアの役目は変わることはなかった。
戦の状況を噂で聞きながらも、シアの生活は変わらなかった。祈り、瘴気を浄化し、ポーションを作る。ただ、それだけ。
だが、今回は今までとは違う。元家族の方からシアと縁切りしてくれた。
おまけにガラティア国王エヴァンドロとの縁談まで持ってきてくれたのだ。呪われた王だと言われているが、そんなの気にしていたら聖女なんて務まらない。
(お祈りしなくなったら、結界がどうなるかはちょっと心配だけど)
祠で祈りを捧げることにより、シアはこの国――セアルド王国――を魔物から守っていた。