ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!~10回殺され追放されたので、今世は自由気ままな人生を満喫してもいいですよね?~
エドが呪いにかけられたと知った時、ヨアキムは懸命に解呪の方法を探してくれた。だが、彼のその努力は、今のところまったく功を奏していない。
国内にいる聖人や聖女に依頼をして、呪いを解いてもらおうとしたこともあったけれど、彼らの手には負えないと断られてしまった。
強力な力を持つ人ならできるだろうとも言っていたけれど、そんな力を持つ聖人聖女は、国内にはいないらしい。南のルイダーン王国には、力のある聖人がいると聞いているが、今、国を離れるわけにはいかなかった。
――けれど。
もしかしたら、呪いをかけていた当人の身になにかあって、呪いをかけているような場合ではなくなったのかもしれない。
もしかしたら、エドが知らないうちに呪いが返って、術者の命を落としたのかも。
そんな想像までしてしまう。
「そう言えば、継母上はどうしている? 療養に出かけて、ひと月か」
「王太后様は、別荘で静かに過ごされていると報告が届いております。規則正しい生活をしていらっしゃるようですね。一日二回、朝と夕方に散歩をなさっているようです」
「そうか」
国内にいる聖人や聖女に依頼をして、呪いを解いてもらおうとしたこともあったけれど、彼らの手には負えないと断られてしまった。
強力な力を持つ人ならできるだろうとも言っていたけれど、そんな力を持つ聖人聖女は、国内にはいないらしい。南のルイダーン王国には、力のある聖人がいると聞いているが、今、国を離れるわけにはいかなかった。
――けれど。
もしかしたら、呪いをかけていた当人の身になにかあって、呪いをかけているような場合ではなくなったのかもしれない。
もしかしたら、エドが知らないうちに呪いが返って、術者の命を落としたのかも。
そんな想像までしてしまう。
「そう言えば、継母上はどうしている? 療養に出かけて、ひと月か」
「王太后様は、別荘で静かに過ごされていると報告が届いております。規則正しい生活をしていらっしゃるようですね。一日二回、朝と夕方に散歩をなさっているようです」
「そうか」