あなたとわたしで紡ぐ愛


最初は軽く、角度を変えて何度も。そしていつの間にかベッドに押し倒され次第に深くなるキスに、


「……ん、……ふぁ……」


意図せず私の口から自分のものとは思えない甘い声がこぼれ始め、終わりの見えないキスの嵐に頭もぼうっとしてくる。


「……翠。もう我慢出来ない。お前を、抱いていいか?」


ようやく私の唇を解放した彼がストレートに聞く。

そんな色っぽい声で、切なげな表情で、聞かないで。
 
あなたのことが大好きな私の答えは決まっている。

だけど恥ずかしいから、


「……ど、どうぞ、召し上がれ……!」


なんてちょっとおかしな返事になってしまった私を、


「煽るな馬鹿……」


そう呟いた渓くんがぎゅうっと抱きしめた。


「ーー6年分、じっくりたっぷり、とろとろになるまで愛してやるから覚悟しておけ?」


そして鼻先がくっつくくらいの至近距離で妖艶に宣言した彼は、言葉の通り、そのあと私をじっくりたっぷり甘く愛してくれたのだったーーーー。





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