オリオンの夜に〜禁断の恋の果ては、甘く切なく溶けていく〜
★ 「ンッ…………冬馬っ、待って」
ホテルに、車を停めて、部屋の扉を入ってすぐに、閉めた扉の前で、冬馬に唇を、塞がれる。
「ふっ……ん……っ」
息が、出来ないほどに唇を奪われて、呼吸を求めて、さらに大きく開けた口は、冬馬の舌が入ってきて、絡めるようにして、息つく間も無いほどに口付けられる。
冬馬は、唇を離すと、雑にネクタイを緩めて、私のワンピースの裾を、捲り上げていく。
そのまま、冬馬の指先は、ワンピースの下に履いているタイツを太ももまでずらすと、すぐに太ももの付け根からショーツの中に入ってきて、ゆっくり上下する。
すぐに体は熱くなって、何かが溢れ出るのが分かる。
「あっ……だめ……冬馬っ…シャワー、させて」
「こんなんなってんのに、意味ないだろ」
ようやく、冬馬から耳元で発せれた言葉に、身体は更に熱くなって、ビクンと震えた。
「ッ……冬馬っ……」
冬馬の掌が私の頬に触れる。熱を帯びた薄茶色の瞳は、私の瞳から逸らさない。
「何もかも、捨ててやるから。俺は、明香しか欲しくない」
「冬馬、待っ…て」
冬馬の指先が、水音と共に一気に最奥まで挿しこまれる。
「やっ…………」
「脚、踏ん張ってろよ」
冬馬の指先は、あっという間に、私のダメな場所を捉えて、強く擦り上げていく。
「ちゃんと俺の目みろよ」
グイッと顎を掴まれると、冬馬の今まで見た事ないような、男の人の眼差しに、全身が熱を帯びていく。
「一回ラクにしてやる」
「だ……め……冬馬っ」
「もう、止めらんない」
恥ずかしいほどの水音の中で、叫ぶように冬馬の名前を呼んで、足元から崩れかけた私を、冬馬は軽々と横抱きすると、ダブルベッドにそっと下ろす。
そして、私の手首を掴むと、そのまま組み伏せた。
「明香……」
肩で息をする私を、愛おしそうに見つめながら、髪を撫でてくれる冬馬の掌と、冬馬の煙草と混ざった甘い匂いに、何もかもがどうでもよくなる。
目の前に冬馬がいて、今、私だけをその綺麗な薄茶色の瞳に映してくれる冬馬が、堪らなく愛おしい。
冬馬が、ゆっくり、触れるだけのキスを落とした。
冬馬は唇を離すと、ぶら下がっていたネクタイをするりと外して放り投げる。その仕草一つでも、冬馬から目が離せなくて、鼓動は高鳴っていく。
呼吸が整い始めた私を、見下ろしながら、冬馬がふっと笑う。
「冬馬?」
「……兄妹じゃなかったからって、堕ちることに変わりないなって思ってさ。……春樹から、お前を取り上げて、……俺は芽衣を捨てる……。周りを傷つけてさ……それでも、お前しか欲しくない俺は、どうかしてるな……」
泣きそうな冬馬の頬に、私は触れた。
「罰ならいっぱい受けるから。もう……何にもいらない。……冬馬がいいの。冬馬がいたら、それだけで幸せなの……」
奈々の言葉を思い出す。
側にいるだけで、幸せだと感じるのは、私には、きっと冬馬だけだ。
冬馬だけを見ていたくて、冬馬に私だけを見て欲しくて、でも兄だからと、ずっと我慢してた。もう我慢しなくていい。兄妹じゃないのだから……。
例え周りを、傷つけても、なじられても、冬馬しかいらない。溢れた涙は、冬馬がすぐに掬ってくれる。
「明香、愛してる」
ーーーーどれほど聞きたかった言葉だろう。
小さい頃から冬馬が好きで、苦しくて、思いは通じ合っても叶うことはなくて。
ホテルに、車を停めて、部屋の扉を入ってすぐに、閉めた扉の前で、冬馬に唇を、塞がれる。
「ふっ……ん……っ」
息が、出来ないほどに唇を奪われて、呼吸を求めて、さらに大きく開けた口は、冬馬の舌が入ってきて、絡めるようにして、息つく間も無いほどに口付けられる。
冬馬は、唇を離すと、雑にネクタイを緩めて、私のワンピースの裾を、捲り上げていく。
そのまま、冬馬の指先は、ワンピースの下に履いているタイツを太ももまでずらすと、すぐに太ももの付け根からショーツの中に入ってきて、ゆっくり上下する。
すぐに体は熱くなって、何かが溢れ出るのが分かる。
「あっ……だめ……冬馬っ…シャワー、させて」
「こんなんなってんのに、意味ないだろ」
ようやく、冬馬から耳元で発せれた言葉に、身体は更に熱くなって、ビクンと震えた。
「ッ……冬馬っ……」
冬馬の掌が私の頬に触れる。熱を帯びた薄茶色の瞳は、私の瞳から逸らさない。
「何もかも、捨ててやるから。俺は、明香しか欲しくない」
「冬馬、待っ…て」
冬馬の指先が、水音と共に一気に最奥まで挿しこまれる。
「やっ…………」
「脚、踏ん張ってろよ」
冬馬の指先は、あっという間に、私のダメな場所を捉えて、強く擦り上げていく。
「ちゃんと俺の目みろよ」
グイッと顎を掴まれると、冬馬の今まで見た事ないような、男の人の眼差しに、全身が熱を帯びていく。
「一回ラクにしてやる」
「だ……め……冬馬っ」
「もう、止めらんない」
恥ずかしいほどの水音の中で、叫ぶように冬馬の名前を呼んで、足元から崩れかけた私を、冬馬は軽々と横抱きすると、ダブルベッドにそっと下ろす。
そして、私の手首を掴むと、そのまま組み伏せた。
「明香……」
肩で息をする私を、愛おしそうに見つめながら、髪を撫でてくれる冬馬の掌と、冬馬の煙草と混ざった甘い匂いに、何もかもがどうでもよくなる。
目の前に冬馬がいて、今、私だけをその綺麗な薄茶色の瞳に映してくれる冬馬が、堪らなく愛おしい。
冬馬が、ゆっくり、触れるだけのキスを落とした。
冬馬は唇を離すと、ぶら下がっていたネクタイをするりと外して放り投げる。その仕草一つでも、冬馬から目が離せなくて、鼓動は高鳴っていく。
呼吸が整い始めた私を、見下ろしながら、冬馬がふっと笑う。
「冬馬?」
「……兄妹じゃなかったからって、堕ちることに変わりないなって思ってさ。……春樹から、お前を取り上げて、……俺は芽衣を捨てる……。周りを傷つけてさ……それでも、お前しか欲しくない俺は、どうかしてるな……」
泣きそうな冬馬の頬に、私は触れた。
「罰ならいっぱい受けるから。もう……何にもいらない。……冬馬がいいの。冬馬がいたら、それだけで幸せなの……」
奈々の言葉を思い出す。
側にいるだけで、幸せだと感じるのは、私には、きっと冬馬だけだ。
冬馬だけを見ていたくて、冬馬に私だけを見て欲しくて、でも兄だからと、ずっと我慢してた。もう我慢しなくていい。兄妹じゃないのだから……。
例え周りを、傷つけても、なじられても、冬馬しかいらない。溢れた涙は、冬馬がすぐに掬ってくれる。
「明香、愛してる」
ーーーーどれほど聞きたかった言葉だろう。
小さい頃から冬馬が好きで、苦しくて、思いは通じ合っても叶うことはなくて。