I will love you forever
斎主さんが清めのお祓いをした後、祝詞奏上が私と創さんに送られます。そして、交互にご神酒をいただく誓杯の儀を行い、永遠が誓われるのです。

(創さんと今、結ばれたんですね……)

胸が高鳴って止みません。苦しく感じてしまうほどの幸せを噛み締めていると、私の左手に創さんの大きな手が触れました。

「桜、あなたのことを大切にします。だから僕の隣にずっといてください。僕は、あなたを一生守ると約束します」

頬が赤く染まっていくのが、自分でもはっきりとわかりました。幸せだというのに、今にも涙が溢れてしまいそうです。私も創さんの手を握ります。

「私も、あなたのことを大切にします。一緒に幸せになりましょう。誰よりも、温かい家庭を作りましょう」

巫女さんが美しい神楽を踊る中、私たちはずっと手を繋いでいました。どうか、この手を離さず一生を共にすることができますようにと願いながら……。






< 3 / 21 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop