私の運命
お姉ちゃん憶えてる――?






私がイジメに遭った時――・・




お姉ちゃんキレて


そいつらの家まで行って

私に謝らせたんだよね――・・




今でもはっきりと憶えてる――・・






お姉ちゃんの行動力には関心させられた。




どうしてこうも簡単に行動できるのか、と。



そして


やっぱりお姉ちゃんはすごい、と思った。





お姉ちゃんは私の


目標であり


尊敬に値する人間であり



大好きだった。





これからも変わらないのかもしれない。




私がもし


今お姉ちゃん達のもとへ行きたいと願えば




現世に戻れるかもしれない。






でも向うでは





おばあちゃんとおじいちゃんが



手まねきしてる。



久しぶりに見たおばあちゃんとおじいちゃん。




おばあちゃんは病気で


おじいちゃんは事故で



この現世を旅立った。


私が10歳


お姉ちゃんが11歳の時だった。



悲しくて悲しくて悲しくて・・・




毎日毎日泣いたんだよね――・・


でも今こうして逢えている――・・



もうすこし一緒にいたいかもしれない。




でも左ではおじいちゃんたちが。



右ではお姉ちゃん達が見える。


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