青い球と白い盾(短編)
球と盾
どこからか笛と太鼓の音が響いてくる。
そう、ここはどこかのお祭り会場。
普段は人気のない神社もこの日ばかりは、賑やかである。
大勢の人の話し声、露店の主の呼び声、様々な声が響く中、幼い声が聞こえる。
「ねぇねぇ、お母さん…アレやりた~い」
子供が指差した場所所は、射的だった。しかし、外側に黒いテントが張られており中を見ることは出来ない。射的と分かるのは、外にある派手に装飾された看板だけであった。
「う~ん、仕方ないわね。ちょっとだけよ?」
母親らしき声が聞こえる。
子供はその声に喜んで、鼻息を荒くしながら店へと入った。
その店は一言で言うなら…変わっていた。
中にある明かりは一つだけで、それが店主の男を照らしているため、景品の棚があると思われる店の奥は真っ暗だった。
だが、その暗闇の中にポツポツと光る球が浮いていた。
赤、黄、灰、白、たくさんの色がある。
その中でも、特に輝いていたのが青い球だった。
そう、ここはどこかのお祭り会場。
普段は人気のない神社もこの日ばかりは、賑やかである。
大勢の人の話し声、露店の主の呼び声、様々な声が響く中、幼い声が聞こえる。
「ねぇねぇ、お母さん…アレやりた~い」
子供が指差した場所所は、射的だった。しかし、外側に黒いテントが張られており中を見ることは出来ない。射的と分かるのは、外にある派手に装飾された看板だけであった。
「う~ん、仕方ないわね。ちょっとだけよ?」
母親らしき声が聞こえる。
子供はその声に喜んで、鼻息を荒くしながら店へと入った。
その店は一言で言うなら…変わっていた。
中にある明かりは一つだけで、それが店主の男を照らしているため、景品の棚があると思われる店の奥は真っ暗だった。
だが、その暗闇の中にポツポツと光る球が浮いていた。
赤、黄、灰、白、たくさんの色がある。
その中でも、特に輝いていたのが青い球だった。