お隣さんはアイドル   ーはじめて恋をする
アイスを買ってショッピングモールから少しはなれた誰もいない公園で食べることにした。

人がいたら翼さんがバレちゃうと、大変だから

アイスは、少し溶けていた。

パク

おいしい!


「おいしいですね!」

「こっちも美味しいよ。ほら」


今、翼さんが私にアイスののったスプーンを向けている。

これは…


「い、いえ。そ、そう言うわけには行かないので」


だ、だって…

そのスプーン翼さんが口つけたやつ…

しかも、あーんしてる状態になってる。

む、無理だよ~


「ダーメ。はい。あーん」


もう。えーい

パクっ

……っん!
おいしい!


「お、おいしいです」


でも恥ずかしい…

プシューと、風船の空気が抜けたみたい。
顔はタコみたいに赤いと思う

でも…

ドラマとかでこうゆうのやるなかな…

何かモヤモヤする。

昨日あったばっかなのに…


「わ、私のもどうぞ」


と、言ってアイスの入ったカップを渡した。

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