お隣さんはアイドル   ーはじめて恋をする
すると、後ろから、

「ねぇーちゃん!」

え、今度はなに!?


後には、碧がいた。


碧は、お母さんと、お父さんと一緒に私の入学式に出てくれたのだ。


「あ!碧ー!どうしたの?」

私は碧のほうに駆け寄った。

「母さんと、父さんが今日昼一緒に食べに行かないかって」

「行く行く!」

久しぶりに、家族と食べるな~。


そう言うと、碧が

「鈴ねぇ。あの人誰?」

碧が私の後ろにいる翼さんを指した。

「こら。人を指で指さないの!」

すると、翼さんが私のとなりに来て言った。


「はじめまして。鈴望ちゃんの隣の部屋の沢田と言います。」

と、頭を下げた。


つばささんだとは、ばれないようにメガネやマスクは外さず、しかも、少し声を高くしていた。


碧は、「どうも」
とだけ言って、ペコッと頭を下げた、


「準備できたらコンビニ来て。駐車場で、母さんと父さんが待ってるから」


「りょーかい」

早く準備しなきゃ


碧は、それだけ言うとコンビニのほうへ、走っていった。



「あれ弟?」


「はい!」



「入学式来てたんだ」

「そうなんです!」
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