お隣さんはアイドル   ーはじめて恋をする
ーーー放課後


「では、クジで決まった学級委員を発表します。」


と、先生が言った。

ドキドキ

委員会に入ってる子は、なんてことないって顔をしてるけど、入ってない子は、手をあわせて神様にお願いしていた。


「じゃあ、男子から発表しようかな。
男子は、新井くん。」


パチパチ


みんなが拍手をしていた。
選ばれなかった男子だけ。

それと一緒に「ヨッシャ」とか言ってるこもいた。


「女子は、宮野さん。」


え、…

私…


最悪…

やりたくなかったのに…


でもしょうがないクジだもん。

女子は、安心したように拍手をしていた「じゃあ、選ばれた二人これからよろしくね」


そう先生は、言った。

そのあとは、いつもと同じようにホームルームは、進んだ。


ホームルームが終わると、

若菜ちゃんが、後ろ見向いて私に言った。

「ドンマイ。今日、一緒にドーナッツ食べに行こっか。」


優しい…

「うん。」

すると、ことちゃんもきて、「そんなしょんぼりしないで~。すずのかわいい顔が台無しになっちゃう~。」

若菜ちゃんも、「うんうん!」と、首をたてに振った。


私たちは、校門を出てドーナッツ屋さんに向かった。



< 39 / 170 >

この作品をシェア

pagetop