お隣さんはアイドル   ーはじめて恋をする
「ううん。俺こそそのまま寝ちゃってごめんね」

と言って鈴望ちゃんの頭を撫でた。


帰らなきゃな…


「じゃあ」


と、言って家を出ようとしたら、右手を捕まれた。


後ろを向くと恥ずかしそうに「…朝ごはん食べていきませんか…?」


………。

それは、もちろん!

と、言いたかった。


でも、ここ1ヶ月鈴望ちゃんは、俺を避けていた。

俺と、会うのが嫌いになったのかと思った。



だから、できるだけ俺から話しかけないようにしていた。


でも誘われたなら食べたい!

「食べてく」


と、言うとホッとしたように鈴望ちゃんは、朝ごはんの準備をし始めた。


俺は椅子に座って待った。


朝ごはんを作っている鈴望ちゃんの後ろ姿は可愛かった。



鈴望ちゃんは、朝ごはんを作ってテーブルに置いてくれた。




朝ごはんはトーストにベーコンエッグ、サラダだった。


「…いただきます」


俺は手を合わせてそう言った。



        …♡♡♡



~〈sied翼〉~終わり…




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