お隣さんはアイドル   ーはじめて恋をする
「弟くんは?」

「今お風呂入ってます。」


「…」

「鈴望。」

「はい?」


すると、ほっぺをプニーっと、引っ張られた。

でも優しくていたくはない。


「け、い、ご!使ったバツだよっ」

と、言われた。


「すひまへん」

「わかったならよし!」

と、言われて「ふふふっ」と笑った。


「じゃあ、弟くんがお風呂出ちゃいそうだろうから帰るね。顔見たかっただけだから」


と、言って玄関の扉を開けようとした。


私は、反射的に翼くんの服の先をつかんだ。


「あの、まだいてほしい…っ」



「…」


はっ!


私ったらなんて、、


「ご、ごめんなさい」

翼くんだって仕事で疲れてるはずなのに…



「いや、…っ。鈴望がそう言ってうれし…「ねぇーちゃん!ボディーソープのかえどこにあるのー?」


と、お風呂場から聞こえた。


今翼くん何かいいかけてたのに…


「ごめんなさい。さっきのことは忘れて!…じゃあ、碧に教えに行かなきゃ行けないので…」


私は、そう言ってその場を後にした。

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