向日葵 短
林の出口。


秘密の場所。

何もない空き地。


私はしゃがみ込むと

ひたすら土を掘った。

手が土にまみれ
痛かった。


けれど掘り続けた。


そして瓶からひとつずつ
種を出し埋める。


それの繰り返し。


「ううっ う〜〜っ」

泣きながら
ずっと種を埋めた。



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