in other words
「大丈夫か?」

そう聞いてきた彼に、
「靴擦れしたところにばんそうこうを貼って、サンダルを靴に変えるために家へ帰ろうとしていたところです」
と、私は答えた。

「そう言うことだったのか」

「はい、ご心配をかけてしまったみたいで申し訳ないです」

「声をかけたのは俺の方だ、君が謝る必要はない」

彼はそう返事をすると、
「家はどこにある?

もしよかったら、君を家まで送って行こう」
と、言ってきた。

「えっ…そ、そんな…」

家まで送るって、ええっ!?

「その足じゃ歩くのは難しそうだろう。

ほら」

彼は私に背中を見せてその場でしゃがんだかと思ったら、私におんぶするようにと言ってきた。

「えっ…あ、あのー…」

私はただ戸惑うことしかできなかった。
< 3 / 31 >

この作品をシェア

pagetop