in other words
壊れてしまったサンダルをゴミ箱の中に入れると、靴下を身につけた。

シューズクローゼットからスニーカーを取り出すと、それを履いた。

「よし行くか」

私はそう言うと、また部屋を出たのだった。

待ちあわせ場所であるスペインバルに顔を出すと、
「あっ、きたきた」

「こっちこっちー」

幼稚園の頃からの友達である佐奈と詩歌が手を振ってくれた。

「ごめん、遅くなっちゃって」

そう言って椅子に腰を下ろした私に、
「大丈夫だよ、私も今きたところだから」
と、佐奈は言い返した。

「あっ、こっちですー!」

詩歌が誰かに向かって手を振っていた。

「えっ?」

今日は久しぶりに3人で飲むんだよね?

私たち以外で誰がきたんだろう?

そう思いながら、私はそちらの方に視線を向けた。
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