あのっ、とりあえず服着ませんか!?〜私と部長のはずかしいヒミツ〜
大葉が作ってくれた、ふわふわしっとり。口の中でとろけるような美味しいフレンチトーストを一緒に食べながら、再度噛んで含めるようにそんな話を聞かされた羽理は、二日酔いだろうか。頭が微かにズキズキと痛むことに、大葉の話が偽りではないと思い知らされて。
(私ってばワイン、どのくらい飲んだの?)
と、《《心の中》》で自問自答せずにはいられない。
「ちなみに買って帰った白のフルボトル、半分以上空けたのはお前だからな?」
「ひっ!」
口に出してなんかいなかったはずなのに、何故か《《知りたくなかった》》答えを聞かされた羽理は、小さく悲鳴を上げた。
「何を今更驚く必要がある。ホントお前、酒癖悪すぎだろ。しばらくは俺のいないところで酒飲むの禁止な? ところで……コーヒーは飲めそうか? ミルクたっぷりの甘くないの、用意したんだが」
「飲みます……」
何故か自分は悪くないと言いながらもどこかバツが悪そうな表情で、反省しまくりの羽理の前へ九割方ミルクな温かいカフェオレ――というよりコーヒーフレーバー牛乳?――を出してくれた大葉には心底申し訳ないことをしてしまったと思った羽理だ。
だって……。
「あ、あの……。大葉も私とくっ付くと心臓に負担かかるのに……酔った上とは言え、本当にごめんなさい……!」
自分はお酒のおかげで平気だったけれど、きっと大葉は違っただろう。
同じ病いを患った身として、自分が質の悪い爆弾にでもなったような気がして、羽理は心の底から反省した。
なのに。
「あー、いや。お、俺はぶっちゃけお前に抱きつかれた時、心臓よか《《別のところ》》んがまずかったんだわ。そ、それはそれで――何かすまん」
羽理の心からの謝罪に対して、大葉が訳の分からないことを言ってくるから。
羽理はキョトンとした顔で大葉を見詰めたのだけれど、何故か大葉にふいっと視線を逸らされてしまった。
(私ってばワイン、どのくらい飲んだの?)
と、《《心の中》》で自問自答せずにはいられない。
「ちなみに買って帰った白のフルボトル、半分以上空けたのはお前だからな?」
「ひっ!」
口に出してなんかいなかったはずなのに、何故か《《知りたくなかった》》答えを聞かされた羽理は、小さく悲鳴を上げた。
「何を今更驚く必要がある。ホントお前、酒癖悪すぎだろ。しばらくは俺のいないところで酒飲むの禁止な? ところで……コーヒーは飲めそうか? ミルクたっぷりの甘くないの、用意したんだが」
「飲みます……」
何故か自分は悪くないと言いながらもどこかバツが悪そうな表情で、反省しまくりの羽理の前へ九割方ミルクな温かいカフェオレ――というよりコーヒーフレーバー牛乳?――を出してくれた大葉には心底申し訳ないことをしてしまったと思った羽理だ。
だって……。
「あ、あの……。大葉も私とくっ付くと心臓に負担かかるのに……酔った上とは言え、本当にごめんなさい……!」
自分はお酒のおかげで平気だったけれど、きっと大葉は違っただろう。
同じ病いを患った身として、自分が質の悪い爆弾にでもなったような気がして、羽理は心の底から反省した。
なのに。
「あー、いや。お、俺はぶっちゃけお前に抱きつかれた時、心臓よか《《別のところ》》んがまずかったんだわ。そ、それはそれで――何かすまん」
羽理の心からの謝罪に対して、大葉が訳の分からないことを言ってくるから。
羽理はキョトンとした顔で大葉を見詰めたのだけれど、何故か大葉にふいっと視線を逸らされてしまった。