あのっ、とりあえず服着ませんか!?〜私と部長のはずかしいヒミツ〜
そう問い掛けようとしたと同時、「だって相手には彼女さんがいるんでしょう? それなのに荒木さんとも不必要に仲良くしようとしてるだなんて……僕には性質の悪い男としか思えない。そんな奴に大事な部下は任せられないよ」と岳斗が続けて。
羽理は思わず大葉に対する課長からの誤解を解きたい一心で、「あ、あのっ。勘違いさせてしまっているようなんですけどっ。実は裸男さんの彼女さんはワンちゃんなんです! 人間の彼女さんじゃありません!」と力説してしまっていた。
***
羽理から裸男の彼女は犬だと告白された岳斗は、今度こそ本当に言葉に詰まって。
(え? 待って? どういうこと? 今の話が本当だとしたら……荒木さんは独り暮らしの男の家へ何度もお泊りに行ってたってこと?)
着替えまで置いてあるとか……まるで恋人同士ではないか。
そうとしか思えないのに、羽理の口振りからは、まだ深い仲にはなっていないようにも感じられて……それが何とも腑に落ちない岳斗だ。
こんな魅力的な女性を家に連れ込んでおいて何もしないとか……。実は裸男は男性的な機能が不全なんじゃないかと思ってしまった。
だが、羽理のことを手放したくないと言っている感じからして……相手も羽理のことを憎からず思っているのは確かだな?とも思って。
そう言えば、羽理が食べていた手の込んだ弁当だって、裸男とやらの恋人が作ったものではないとなると、もしや裸男自身のお手製?と気が付いた岳斗だ。
羽理は思わず大葉に対する課長からの誤解を解きたい一心で、「あ、あのっ。勘違いさせてしまっているようなんですけどっ。実は裸男さんの彼女さんはワンちゃんなんです! 人間の彼女さんじゃありません!」と力説してしまっていた。
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羽理から裸男の彼女は犬だと告白された岳斗は、今度こそ本当に言葉に詰まって。
(え? 待って? どういうこと? 今の話が本当だとしたら……荒木さんは独り暮らしの男の家へ何度もお泊りに行ってたってこと?)
着替えまで置いてあるとか……まるで恋人同士ではないか。
そうとしか思えないのに、羽理の口振りからは、まだ深い仲にはなっていないようにも感じられて……それが何とも腑に落ちない岳斗だ。
こんな魅力的な女性を家に連れ込んでおいて何もしないとか……。実は裸男は男性的な機能が不全なんじゃないかと思ってしまった。
だが、羽理のことを手放したくないと言っている感じからして……相手も羽理のことを憎からず思っているのは確かだな?とも思って。
そう言えば、羽理が食べていた手の込んだ弁当だって、裸男とやらの恋人が作ったものではないとなると、もしや裸男自身のお手製?と気が付いた岳斗だ。