あのっ、とりあえず服着ませんか!?〜私と部長のはずかしいヒミツ〜
そのタイミングを推し測ったみたいに柚子の足元からテトテトと離れたキュウリが、羽理の股座へやけにご執心になって。
羽理が懸命にブランケットでカバーするも、執拗にその上からフンフンと羽理の股間の匂いを嗅ごうとするから。
結局、余りのしつこさに羽理が困ったように眉根を寄せて大葉を見上げてきた。
(ひょっとして羽理がノーパンだからそんなに反応してるのかっ!?)
「こらっ、ウリちゃん!」
言って、キュウリを抱き上げて羽理から引き剥がした大葉だったけれど、内心(羨ましいでちゅよ、ウリちゃん!)とか思っているのは内緒だ。
そのまましれっと羽理の横へ座った大葉は、キュウリを抱き抱えたまま「――でな、柚……、こいつが言うんだ。ワープするようになっちまった原因があるんじゃねぇか?って」と柚子にちらりと視線を投げ掛けて本題に入った。
羽理がさり気なく座布団の端っこに寄って、大葉から距離をあけたすぐそばで、大葉の手をキュウリがペロペロペロペロ……しつこいぐらいにエンドレスで舐め始める。
抱き上げると割といつもそんな感じなので大葉は気にしていないのだが、すぐそばでそんなキュウリの様子を目の当たりにした羽理は、さっきまで自分の危ういところに張り付いていたワンコの口元が今度は大葉の手を舐めている様に、落ち着かない様子でソワソワと視線を彷徨わせた。
柚子はそんな二人の様子――主にオロオロしている羽理の姿――を、真正面から目を細めて見守っているのだけれど、もちろんあえて指摘はしない。
代わりに「こいつって……お姉さまとか柚子さまとか言えないの?」と抗議しながら、スッと立ち上がって大葉の手からキュウリを奪い取った。
「ところでたいちゃんと羽理ちゃんって……」
柚子の抗議に「はいはい」と適当な返事をする大葉の横で、羽理が「原因……」と真剣な様子で考え込んでいる。
そんな二人を交互に見遣って、柚子が口を開いた。
羽理が懸命にブランケットでカバーするも、執拗にその上からフンフンと羽理の股間の匂いを嗅ごうとするから。
結局、余りのしつこさに羽理が困ったように眉根を寄せて大葉を見上げてきた。
(ひょっとして羽理がノーパンだからそんなに反応してるのかっ!?)
「こらっ、ウリちゃん!」
言って、キュウリを抱き上げて羽理から引き剥がした大葉だったけれど、内心(羨ましいでちゅよ、ウリちゃん!)とか思っているのは内緒だ。
そのまましれっと羽理の横へ座った大葉は、キュウリを抱き抱えたまま「――でな、柚……、こいつが言うんだ。ワープするようになっちまった原因があるんじゃねぇか?って」と柚子にちらりと視線を投げ掛けて本題に入った。
羽理がさり気なく座布団の端っこに寄って、大葉から距離をあけたすぐそばで、大葉の手をキュウリがペロペロペロペロ……しつこいぐらいにエンドレスで舐め始める。
抱き上げると割といつもそんな感じなので大葉は気にしていないのだが、すぐそばでそんなキュウリの様子を目の当たりにした羽理は、さっきまで自分の危ういところに張り付いていたワンコの口元が今度は大葉の手を舐めている様に、落ち着かない様子でソワソワと視線を彷徨わせた。
柚子はそんな二人の様子――主にオロオロしている羽理の姿――を、真正面から目を細めて見守っているのだけれど、もちろんあえて指摘はしない。
代わりに「こいつって……お姉さまとか柚子さまとか言えないの?」と抗議しながら、スッと立ち上がって大葉の手からキュウリを奪い取った。
「ところでたいちゃんと羽理ちゃんって……」
柚子の抗議に「はいはい」と適当な返事をする大葉の横で、羽理が「原因……」と真剣な様子で考え込んでいる。
そんな二人を交互に見遣って、柚子が口を開いた。