あのっ、とりあえず服着ませんか!?〜私と部長のはずかしいヒミツ〜
「どうなんですか?」
黙り込んでしまった屋久蓑部長は有罪に思えた。
『ああ、法忍さんの推察の通りだ。俺が全部悪い。けど――』
そこまで言うと、屋久蓑部長が小さく吐息を落としたのが分かった。
『その辺も含めて昨夜羽理とはちゃんと仲直りした。その上で――』
***
「プロポーズをしてOKをもらったんだ。法忍さんには羽理の友人として、どうか温かい気持ちで俺たちのことを応援して欲しい」
大葉がいきなりそんなことを口走ったから、痛む腰をさすりながら猫型テーブルにもたれ掛かっていた羽理は、「はぅぁ!?」と変な声を上げて身体を起こした。
途端、「イタタタタ……!」とうずくまる羽目になったけれど、実際問題それどころじゃない。
「ちょっと大葉!」
大葉を呼んで携帯電話をひったくると、羽理は「仁子っ、……い、い、い、今のっ!」と何とか誤魔化そうとしたのだけれど。
『ちょっと羽理ぃー! プロポーズって何なのぉぉぉぉっ!』
当然と言うべきか、仁子からそんな雄叫びを聞かされてしまう。
「あ、あのっ、そ、それは……えっと……」
羽理が仁子の勢いに押されていたら、大葉に再度携帯を奪われた。
「まぁそれについてはまたゆっくり羽理と話すといい。――だが、とりあえず今朝のところは一旦興奮をおさめて……朝の支度に戻らないとお互いまずいと思うんだが?」
黙り込んでしまった屋久蓑部長は有罪に思えた。
『ああ、法忍さんの推察の通りだ。俺が全部悪い。けど――』
そこまで言うと、屋久蓑部長が小さく吐息を落としたのが分かった。
『その辺も含めて昨夜羽理とはちゃんと仲直りした。その上で――』
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「プロポーズをしてOKをもらったんだ。法忍さんには羽理の友人として、どうか温かい気持ちで俺たちのことを応援して欲しい」
大葉がいきなりそんなことを口走ったから、痛む腰をさすりながら猫型テーブルにもたれ掛かっていた羽理は、「はぅぁ!?」と変な声を上げて身体を起こした。
途端、「イタタタタ……!」とうずくまる羽目になったけれど、実際問題それどころじゃない。
「ちょっと大葉!」
大葉を呼んで携帯電話をひったくると、羽理は「仁子っ、……い、い、い、今のっ!」と何とか誤魔化そうとしたのだけれど。
『ちょっと羽理ぃー! プロポーズって何なのぉぉぉぉっ!』
当然と言うべきか、仁子からそんな雄叫びを聞かされてしまう。
「あ、あのっ、そ、それは……えっと……」
羽理が仁子の勢いに押されていたら、大葉に再度携帯を奪われた。
「まぁそれについてはまたゆっくり羽理と話すといい。――だが、とりあえず今朝のところは一旦興奮をおさめて……朝の支度に戻らないとお互いまずいと思うんだが?」