あのっ、とりあえず服着ませんか!?〜私と部長のはずかしいヒミツ〜
小さく吐息を落としながら、「えっと……確かこの辺に……」とつぶやいた柚子が「あ。この人! この人がその、うちの母とたいちゃんをエコ贔屓しまくりの困ったちゃんな恵介伯父さんよ? 羽理ちゃんも知ってる人じゃない?」と一葉の写真を指さした。
そこには一歳くらいの大葉を膝に抱っこして、嬉しそうに目尻を細めた一人の男性が写っていた。
写真の中のその人からは、自分たちにカメラを向けた相手が愛しくて堪らないのだという想いが、画面一杯に溢れていて、羽理はちょっぴり圧倒されてしまう。
「これは母が撮ったらしいのね。伯父さんがバカみたいにデレてるのはそのせい」
柚子の言葉を聞きながら、羽理はそのデレていると評された人物をよーく見て、「えっ? うそ。しゃ、ちょ……!?」とこぼさずにはいられなかった。
だってどう見てもその人は――年齢こそかなりお若いし、表情が緩みまくっていてちょっと分かりづらいけれど――、羽理が勤める会社の代表取締役社長・土井恵介に他ならなかったのだ。
そこには一歳くらいの大葉を膝に抱っこして、嬉しそうに目尻を細めた一人の男性が写っていた。
写真の中のその人からは、自分たちにカメラを向けた相手が愛しくて堪らないのだという想いが、画面一杯に溢れていて、羽理はちょっぴり圧倒されてしまう。
「これは母が撮ったらしいのね。伯父さんがバカみたいにデレてるのはそのせい」
柚子の言葉を聞きながら、羽理はそのデレていると評された人物をよーく見て、「えっ? うそ。しゃ、ちょ……!?」とこぼさずにはいられなかった。
だってどう見てもその人は――年齢こそかなりお若いし、表情が緩みまくっていてちょっと分かりづらいけれど――、羽理が勤める会社の代表取締役社長・土井恵介に他ならなかったのだ。