あのっ、とりあえず服着ませんか!?〜私と部長のはずかしいヒミツ〜
「失礼? 俺のことを倍相課長の前で裸男呼ばわりした奴に言われたくねぇわ」
だけど、すぐにそう反論されてしまってはグッと言葉に詰まるしかなかった。
「ホントお前、家にいる時とギャップあり過ぎんだろ」
でも、そんな風にもう一度こちらを見詰められてしみじみ言われたら、羽理だってさすがに黙っていられない。
「そ、それはっ。あの時はお風呂上りでしたし、すっぴんでも仕方ないじゃないですか!」
裸にばかり気を取られていて失念していたけれど、考えてみればこのハンサムな部長様にはメイクなしの顔まで見られてしまっていたのだと今更のように気が付いた羽理だ。
「あ? すっぴん? 言われてみりゃ確かにそうだったか。――けどお前、今だってそんなに化粧、濃くねぇだろ」
言われて、ずずいっと顔を近付けられた羽理は、「ひっ」と小さく悲鳴を上げて後ずさった。
そんな羽理を見て、屋久蓑がニヤリと笑って続けるのだ。
「まぁー確かによく見りゃぁ今日はメイクしてんな?とは思うがな、安心しろ、荒木。化粧なしでもお前、十分可愛かったぞ?」
さらりと。本当にさらりとイケメン上司さまに〝可愛かった〟などと割と至近距離で褒められた羽理は、にわかに照れ臭くなって。
「おっ、おだてても何も出ませんからね!?」
つい照れ隠しに憎まれ口をたたいてしまう。
だけど、すぐにそう反論されてしまってはグッと言葉に詰まるしかなかった。
「ホントお前、家にいる時とギャップあり過ぎんだろ」
でも、そんな風にもう一度こちらを見詰められてしみじみ言われたら、羽理だってさすがに黙っていられない。
「そ、それはっ。あの時はお風呂上りでしたし、すっぴんでも仕方ないじゃないですか!」
裸にばかり気を取られていて失念していたけれど、考えてみればこのハンサムな部長様にはメイクなしの顔まで見られてしまっていたのだと今更のように気が付いた羽理だ。
「あ? すっぴん? 言われてみりゃ確かにそうだったか。――けどお前、今だってそんなに化粧、濃くねぇだろ」
言われて、ずずいっと顔を近付けられた羽理は、「ひっ」と小さく悲鳴を上げて後ずさった。
そんな羽理を見て、屋久蓑がニヤリと笑って続けるのだ。
「まぁー確かによく見りゃぁ今日はメイクしてんな?とは思うがな、安心しろ、荒木。化粧なしでもお前、十分可愛かったぞ?」
さらりと。本当にさらりとイケメン上司さまに〝可愛かった〟などと割と至近距離で褒められた羽理は、にわかに照れ臭くなって。
「おっ、おだてても何も出ませんからね!?」
つい照れ隠しに憎まれ口をたたいてしまう。