あのっ、とりあえず服着ませんか!?〜私と部長のはずかしいヒミツ〜
倍相がそんな仲の良い酔っ払い部下二人を見詰めながら「え、そこ、もっと詳しく突っ込んで!」とつぶやいたのだけれど、キャッキャと楽し気に笑い合う羽理と仁子の耳には届かなかった。
結局、当然と言うべきか。
飲め飲めぇ~と羽理と二人でお酒を飲み合いっこしていた仁子も酔いつぶれてしまって、倍相岳斗は方向が一緒だと言う仁子を送って行くことになって。
「荒木さん、本当に大丈夫なの? あれだったら一緒に乗って行ってキミも……」
二人が乗り込むタクシーに、ゆらゆら揺れながらひらひらと楽し気に手を振る羽理に、倍相が心配そうな視線を投げかけてきたのだけれど。
すぐに手にしたままのスマートフォンが着信を知らせてきて、羽理は画面にちらりと視線を走らせてから、「大丈夫れす。わらしにもお迎えが来ましたのれぇ」と携帯をふりふりと振って見せた。
倍相岳斗と法忍仁子を乗せたタクシーが走り去ったと同時、まるでどこかでその様子を見計らっていたみたいに羽理のすぐそばへ、ラメ掛かったブロンド色にルーフが黒というツートンカラーのSUV車が停まる。
羽理は車が嫌いじゃないので、すぐにそれが何と言う車か分かって。
結局、当然と言うべきか。
飲め飲めぇ~と羽理と二人でお酒を飲み合いっこしていた仁子も酔いつぶれてしまって、倍相岳斗は方向が一緒だと言う仁子を送って行くことになって。
「荒木さん、本当に大丈夫なの? あれだったら一緒に乗って行ってキミも……」
二人が乗り込むタクシーに、ゆらゆら揺れながらひらひらと楽し気に手を振る羽理に、倍相が心配そうな視線を投げかけてきたのだけれど。
すぐに手にしたままのスマートフォンが着信を知らせてきて、羽理は画面にちらりと視線を走らせてから、「大丈夫れす。わらしにもお迎えが来ましたのれぇ」と携帯をふりふりと振って見せた。
倍相岳斗と法忍仁子を乗せたタクシーが走り去ったと同時、まるでどこかでその様子を見計らっていたみたいに羽理のすぐそばへ、ラメ掛かったブロンド色にルーフが黒というツートンカラーのSUV車が停まる。
羽理は車が嫌いじゃないので、すぐにそれが何と言う車か分かって。