あのっ、とりあえず服着ませんか!?〜私と部長のはずかしいヒミツ〜
(まぁ、下ろしてる方が取っ付きやすい印象で、私は好きですけどね)
面と向かって言ってあげたなら大葉が飛び上がって喜びそうなことを思いつつ、お澄まし顔で大葉から四歩ばかり後方を歩いている羽理だったのだけれど。
曲がり角に差し掛かるなり「はぐれるなよ⁉︎」と後ろを振り返って声を掛けてきた大葉に、「そんなことしたら離れて歩いている意味ないじゃないですかー!」と大声で叫んで、通勤途中の会社員の皆さんや、通学途中の学生さんたちに【何事ですかね⁉︎】と注目されてしまう。
その様にクルリと向きを変えて歩き始めた大葉からすぐさま電話が掛かって来て。
何の用ですか?と思いながら出てみたら『お前こそ目立ち過ぎだろ!』と機械越しに文句を言われてしまった。
そんなこんなで、結局連れ立って歩いた方が目立たなかったんじゃないの?と思ってしまった羽理だった。
***
朝のアレコレを思い出してほぅ、っと切なく吐息を落とした荒木羽理は、すぐ隣に座っている法忍仁子から、興味津々に反応されてしまう。
「なに、なに〜? 朝から色っぽい溜め息なんて吐いてぇ〜。さては例の裸男と何かあったなぁー?」
ニマニマしながら小声で問いかけられた羽理は、内心心臓バクバクで「まさかっ」と大慌てで手を振った。
面と向かって言ってあげたなら大葉が飛び上がって喜びそうなことを思いつつ、お澄まし顔で大葉から四歩ばかり後方を歩いている羽理だったのだけれど。
曲がり角に差し掛かるなり「はぐれるなよ⁉︎」と後ろを振り返って声を掛けてきた大葉に、「そんなことしたら離れて歩いている意味ないじゃないですかー!」と大声で叫んで、通勤途中の会社員の皆さんや、通学途中の学生さんたちに【何事ですかね⁉︎】と注目されてしまう。
その様にクルリと向きを変えて歩き始めた大葉からすぐさま電話が掛かって来て。
何の用ですか?と思いながら出てみたら『お前こそ目立ち過ぎだろ!』と機械越しに文句を言われてしまった。
そんなこんなで、結局連れ立って歩いた方が目立たなかったんじゃないの?と思ってしまった羽理だった。
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朝のアレコレを思い出してほぅ、っと切なく吐息を落とした荒木羽理は、すぐ隣に座っている法忍仁子から、興味津々に反応されてしまう。
「なに、なに〜? 朝から色っぽい溜め息なんて吐いてぇ〜。さては例の裸男と何かあったなぁー?」
ニマニマしながら小声で問いかけられた羽理は、内心心臓バクバクで「まさかっ」と大慌てで手を振った。