Sweet and sour love
 私が、辛くて、学校の隅で泣いていると、大和は来てくれた。

「見つけた。探し回ったよ。こんなところにいたんだ。
 山本に聞いた。
 女子が騒いでたのに、優奈が関係してたんだな。」
 私は、言葉を発さずに、うなづいた。

 それから、しばらく、大和はそばにいてくれた。何も言わず、ただ、黙って。

 そんな大和といると落ち着くし、好きだった。

 嫌がらせはいろいろあった。
 靴を隠されたり、給食をこぼされたり。
 小さいながらも、日々続くのが辛かった。
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