Sweet and sour love
 3週間後、大和はリハビリの甲斐あって、ゆっくりなら自力で歩けるようになっていた。

 仕事に行くと、大和は、歩いていた。
「おはよう。」
「おはよう。」
 軽く挨拶のみした。

 退院の話が上がっていた。
 1週間ほど、リハビリを続けて、問題なければ退院することになる。

 私は、複雑な気持ちだった。
 歩けるようになったのは嬉しいが、退院すれば、会う機会がなくなる。
 でも、退院したら、会わないほうがいいような気もしていた。
 
 私は、大和への想いが大きくなっていることに気づいていた。
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