Sweet and sour love
 数日後。

 私は大和のことが忘れられずにいた。
 マンションでじっとしてられず、出かけることにした。

 商業施設に行ったが、何を見ても楽しくなく、心がザワザワしていた。

 夕方、私は、海に行くことにした。
 
 大和の店の前を通った。臨時休業だった。

 展望台に行った。
 夕方の春の海は穏やかだった。
 
 あまり人が来ないところで、車の音もあまり聞こえない。

 静かな海の音だけが、私の耳に響く。
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