幼馴染との約束
斉藤さんは1枚の紙を持っている。




「これに書いて先生にチクる気だったんだ??そんなことしたらどーなるか分かってやってるよね〜??」




持っていた1枚の紙をビリビリに破ってその子に投げつけるようにして捨てた。




「違う!私はそんなことっ!」




「は!?してないって言う気!?ふだけんなよ!」




その子の髪を引っ張りまくっている。




((沙良、助けてあげなよ。沙良は優しかっただろ?))




空から悠希の言う声が聞こえた気がした。
私の妄想って分かってる。
だけど、、悠希なら困ってる子助けるよね…?




「ねえ!そんなことして何が楽しいの!?嫌がってんじゃん!」




斉藤さんの腕を掴んで止める私。




斉藤さん達は屋上に誰もいないって思っていたのかビックリしている。




しかも、斉藤さんがいじめているのを止めたのはおそらく、いや、確実に私が初めての人だろう。




いわゆる、勇者。
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