幼馴染との約束
もし、、父さんが出て行ったなんて言ったら、、もっと悲しむに違いない。




俺も父さんが好きだった。




だから、、ほんとにほんとに辛くて。
その上これから、沙良にも会えない。




「沙良、、今日の帰り帰ろーな」




「そーだねっ、悠希と最後の下向かぁ。寂しくなるな」




俺も沙良と離れたくない。





だけど、、、小学生の俺には親について行かないとまだ何も出来ない人間。




下校の時に沙良と約束をした。




大きくなったら、迎えに来ると。




また、ここに戻ってくると。




だから、、待っててくれって約束をした。




この約束はぜってー叶える。




それまでの辛抱だ。




自分に言い聞かせるように何度も何度も心の中で呟いた。
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