幼馴染との約束
「悠希!準備出来たの!?早く車に乗りなさい!」




これから住む家は隣町だと言う。




最初は学校通えるんじゃない!?って思ったけど、行くのに1時間弱はかかるらしい。




「悠希君、君にはお姉ちゃんができるからな。まあ、うるさいけど頑張ってくれ」




笑っているが、この人も結構うるさい。




さすが血の繋がった親子って感じだと思った。




1時間くらいしてこれから住む家に着いた。




「え、すごーい!!広い!!」




お母さんは嬉しそうにはしゃいでいる。




「だろ?いい家だろ」




満足気に笑う義父はほんとに憎くて仕方がない




「誰?」



急に後ろから声が聞こえてきて振り返ると見知らぬ女が立っていた。




「おめーこそ、誰だよ」




「立花遥香です」




立花?



「あー、ごめんよ。その子が俺の娘だよ。お姉ちゃんになる子だ!今、小学校5年生だ」




こいつが。





「ギャハハ!なになに!?小学校2年生なのにもうこんな生意気なわけ!?」




なんだこいつ




イライラしてて仕方がない。




「まあ、家に入ってゆっくり話そうじゃないか」
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