幼馴染との約束
まあ、こんな私が斉藤さんに勝てることなんて100%なかった。




「はぁ!?あんたに何がわかるの!?」




「どんなにイラついてても、人を傷つけたらダメだよ!」




大きなため息をついたあと、
「イラつくんだよ!あんた達見てると」
と言い残し、3人とも屋上から出て行った。




「大丈夫!?怪我してない??」




その場に残された私と女の子。
女の子は、未だ立てずに座り込んでいる。




「ありがとう!大丈夫!」




私の手を掴んですぐに立ち上がった。




「でも、、私の事助けない方が良かったですよ。私こーいういじめには慣れてるんで。」




「ううん!私が助けよう!って思ったの!だから、大丈夫!!気にしないでよ!」




「でも、、、」




「大丈夫だから!!」




不安そうな顔をしながらも、、申し訳なさそうにお辞儀をしてきた。




「谷本さんですよね?私は同じクラスの坂本真子って言います!」




同じクラスだったんだ。
だから、斉藤さんとも関わりがあったのか。
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